神戸市役所前を一斉にスタートするランナーたち=16日午前、神戸市中央区加納町6(撮影・鈴木雅之)
神戸市役所前を一斉にスタートするランナーたち=16日午前、神戸市中央区加納町6(撮影・鈴木雅之)

 阪神・淡路大震災の発生時に、国内外から寄せられた支援に対する被災地の気持ちを「感謝と友情 Thanks&Friendship」のテーマに込めた「神戸マラソン2025」(神戸新聞社など主催)は16日、約2万人のランナーが神戸市役所前をスタートした。

 2011年に第1回大会が開かれ、20年と21年は新型コロナウイルス禍で2年連続延期となった。1995年1月17日に発生した阪神・淡路から30年、13回目となる今年はコースの変更と大会の格式向上という新たな節目を迎える。

 神戸市役所前をスタート後、折り返し地点は明石市の大蔵海岸公園へと西へ延びた。レースが神戸市外に入るのは初めて。さらに、フィニッシュ地点は神戸ハーバーランドへ移った。神戸・ポートアイランドでフィニッシュしていたコースに比べ、全体的に起伏が少なくなり、好記録が狙える42・195キロとなった。

 また大会は、日本陸連が主催する「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」シリーズに加盟した。男女ともにマラソンの日本代表選考レースにもなる「G3」の大会に位置付けられ、高速化への期待も高まる。