【ソウル共同】日本と韓国の魅力を捉えた写真を競う第12回「日韓フォトコンテスト」(在韓国日本大使館公報文化院など共催)の授賞式が28日、ソウルで開かれた。今回は国交正常化60周年を記念し、この60年間に撮られた写真も対象に。約3千人から計5千点を超える応募があり、自治体や企業などが選んだ24点に賞が贈られた。

 古い写真では、ソウルの会社員李静和さん(33)が受賞。新潟県で里帰り出産した母に抱かれ金浦空港に戻ったところを韓国人の父親が撮った写真が選ばれ「長い時を経て選ばれて光栄」。同席した母大塚由美子さん(65)は「芸術的でも何でもない写真だが、日韓の架け橋が表現されたということかな」と笑った。

 パク・ジョンウンさん(33)は雪が降る青森県弘前市の弘前城で自身を撮影し、青森県賞を受賞。初めて後援した佐賀県嬉野市の賞は、同県を旅行中に笑顔で走るわが子の写真を出品した姜在雄さん(41)に贈られた。

 静岡や愛媛、長崎の各県などが共催し、共同通信社も後援。受賞作は12月~来年1月、金浦空港などで展示される。