【ワシントン共同】米CBSテレビは11日、ノーベル平和賞を受賞したベネズエラ野党指導者マチャド氏の同国脱出とノルウェー渡航について、救出作戦を専門とする米国の民間団体「グレイ・ブル救助財団」が支援したと報じた。同団体は、米軍で人質救出など特殊作戦に携わった退役軍人が創設し、代表を務めている。

 同団体の代表がCBSに明らかにし、マチャド氏側の代表者も認めたとしている。

 代表はCBSに対し、ベネズエラを船で脱出したマチャド氏とカリブ海の海上の待ち合わせ地点で合流したと説明。波が高く荒れた海を13~14時間航行し、飛行機の乗り換え地点にたどり着いたという。

 海上では波が高いほどレーダーに捕捉されづらくなるため、作戦上は理想的だったが「危険で恐ろしかった」と過酷な状況を打ち明けた。

 作戦は「数人の寛大な寄付者」の資金でまかなわれ、米政府の資金提供は受けていないと説明した。誤って攻撃されないよう、米軍と非公式に調整したという。