兵庫県議会は12日、インターネット上での人権侵害や誹謗中傷を防止するための条例案を賛成多数で可決した。中傷しないことや被害者支援への協力は「県民の責務」と明記。人種や性別を理由とする差別的な投稿には知事がサイト事業者に削除要請することも盛り込んだ。施行は来年1月。

 条例は県民の責務として、中傷や差別などの人権侵害行為は許されないものであるとの認識を深め、これらを行わないと規定。被害者支援に「協力するよう努めなければならない」とした。

 知事が削除要請する投稿は、人種の違いなどに基づく集団に向けられた「不当な差別」と県が判断した場合に限定。個人への中傷は対象外とした。