茨城県牛久市の東日本入国管理センター(牛久入管)で、計12年半収容され体調を崩しているパキスタン人男性(62)が、今月中の強制送還を通告されたことが13日、支援団体への取材で分かった。出入国在留管理庁が5月に出した「不法滞在者ゼロプラン」の下、強制送還が急増している。
男性は、1980年代にカシミール独立運動に関わる中、当局に20回以上拘束されたという。87年に来日し、日本人女性と離婚後に在留資格を失い2004~06年に東京出入国在留管理局(品川入管)や牛久入管に収容。15年から再び収容された。複数回難民申請したが認められていない。
男性は入管への抗議でハンガーストライキをした結果、体重が40キロ以上減り下半身が不自由になり、車椅子生活。支援団体によると、今年11月に外部の病院で診断したところ、骨粗しょう症の懸念が判明。高血圧もあり、牛久入管の医師からは飛行機には乗れないと言われたという。
支援団体「牛久入管収容所問題を考える会」は、男性の強制送還停止を求める署名を集める方針。
























