【モスクワ共同】モスクワの裁判所は15日、ロシアのプーチン大統領批判で知られるパンクバンド「プッシー・ライオット」を「過激派団体」に指定し、ロシア国内での活動を禁止する決定をした。ロシア通信などが報じた。

 モスクワの裁判所は9月、ロシア軍に関する偽情報を拡散した罪でバンド主要メンバーのマリヤ・アリョーヒナさんに懲役13年の有罪判決を言い渡した。それ以外のメンバー4人は懲役8~11年が言い渡された。メンバー5人は全員がロシア国外にいるとみられ、欠席裁判だった。

 プッシー・ライオットは2012年にロシア正教の総本山、救世主キリスト大寺院でプーチン氏を批判するパフォーマンスを行ったほか、18年のサッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会決勝戦でピッチに乱入。メンバーは入れ替わりを繰り返しながら活動を続けてきた。