山口県宇部市で発生した大規模なガス漏れで、消費者向けに都市ガスを減圧するガバナ(整圧器)の部品が一部外れていたことが19日、経済産業省中国四国産業保安監督部(広島市)への取材で分かった。部品が外れたことで圧力を調整できなくなった可能性があるとみている。

 供給元の山口合同ガスが同部に報告。同部は他の部品が原因となった可能性も含め、引き続き調査するよう求めた。

 同社によると、整圧器の一部に通常の約12倍の圧力がかかったことが確認されており、担当者は「できるだけ早く原因を究明し、最終報告をしたい」としている。

 ガス漏れは4日朝に発生。宇部市によると、こんろ付近などの火災が53件あった。