財務省は6日、10年物国債の入札で、買い手に支払う利子の割合を示す表面利率を年2・1%に引き上げた。1998年1月以来、28年ぶりの高水準。7日に発行する。昨年10~12月は1・7%だった。国債市場では、日銀が利上げを継続するとの思惑や財政悪化への懸念を背景に長期金利の指標である10年債の利回りが上昇傾向にあり、実勢金利に近づけた。

 国債は国が借金をするために発行する債券で、10年債は元本が返済されるまでの期間が10年のもの。新しく売り出す国債の表面利率が市場の金利より低いと魅力が乏しくなるため、財務省は利率を原則3カ月に1度見直している。

 日銀は昨年12月の金融政策決定会合で、政策金利を0・5%程度から0・75%程度に引き上げると決めた。市場では今後の利上げにも前向きと受け止められている。政府の2026年度予算案で一般会計の歳出総額が122兆円を超えて過去最大となり、財政悪化への懸念が根強いことも長期金利上昇の要因となっている。