【マドリード共同】欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は10日、パリで開かれた「原子力エネルギー・サミット」で演説し、ドイツなどの脱原発政策を念頭に「欧州が(原発に)背を向けたのは戦略的誤りだった」と述べた。再生可能エネルギーとともに次世代型原発の小型モジュール炉(SMR)を推進する方針を示した。
フォンデアライエン氏は「1990年は欧州の電力の3分の1が原子力由来だったが、現在は15%程度に過ぎない」と指摘。「信頼性が高く、手頃で低炭素の電源」である原発の放棄は間違いだったと語った。原油価格の高騰を招いた現在の中東危機は、化石燃料に依存する欧州の「脆弱性」を露呈させたと訴えた。
欧州では2011年の東京電力福島第1原発事故を受け、ドイツなど脱原発にかじを切る国が相次いだ。しかし地球温暖化への懸念に加え、ウクライナに侵攻したロシアへのエネルギー依存からの脱却が迫られたこともあり、原発に再び関心が集まるようになった。
同氏は、次世代型原発は欧州の輸出品になり得ると述べた。
























