核拡散防止条約(NPT)再検討会議で演説する国連のグテレス事務総長=27日、米ニューヨークの国連本部(共同)
 核拡散防止条約(NPT)再検討会議で演説する国連のグテレス事務総長=27日、米ニューヨークの国連本部(共同)

 【ニューヨーク共同】核軍縮や不拡散の進め方を話し合う核拡散防止条約(NPT)再検討会議が27日、ニューヨークの国連本部で開幕した。国連のグテレス事務総長は冒頭の演説で、核弾頭の増加や核保有論の台頭に危機感を示し「条約に再び生命を吹き込む必要がある」と訴えた。被爆者の存在にも触れ、核廃絶に向けた加盟国の結束を呼びかけた。

 原則5年に1度の再検討会議は過去2回連続で最終文書の採択に失敗。今回、5月22日まで約4週間の議論で何らかの成果文書を採択して決裂を避け、NPT体制の弱体化に歯止めをかけることが期待されている。

 会議冒頭、副議長(今回26人)の選出手続きで、イランの就任に米国が「条約を無視してきた国が就くのは侮辱だ」として反対を表明し、イランと応酬になった。米国は投票までは求めず、予定通り就任したが、開幕から米イランの対立が露呈した。

 グテレス氏は演説で名指しを避けながらも、米国が核実験再開を検討していることなどに懸念を表明し「核兵器は誰の安全も高めない」と警鐘を鳴らした。