11日、スペイン・テネリフェ島から出港するクルーズ船「MVホンディウス」(ゲッティ=共同)
 11日、スペイン・テネリフェ島から出港するクルーズ船「MVホンディウス」(ゲッティ=共同)

 【ジュネーブ共同】大西洋を航行中だったクルーズ船「MVホンディウス」でネズミなどの齧歯類が媒介する「ハンタウイルス」の集団感染が起きたことを巡り、世界保健機関(WHO)は15日、追加検査を実施した米国の乗客1人は陰性が確認されたと明らかにした。同日までに感染が確認されたのは8人。ほか2人に感染の疑いがある。

 WHO幹部のバンケルコフ氏は記者会見で、これまでの解析では感染力が高まったことを示すような変異は確認されていないと述べた。

 船で確認された「アンデス型」ウイルスの潜伏期間は最長で約6週間とされる。乗客ら約120人はスペイン領カナリア諸島テネリフェ島で下船し、それぞれ出身国などに移動。WHOは管轄する各国政府に「自宅か施設での42日間隔離」などの対応を勧告している。

 運航するオランダの会社によると、MVホンディウスには乗員と医療関係者の計27人が残り、オランダのロッテルダム港に向かっている。18日にも到着の見込み。到着後は乗員らの健康診断や船の消毒作業などを行う。