空の王者、再び羽ばたけ-。国の天然記念物で絶滅危惧種のニホンイヌワシが、6月中旬にも宮城県南三陸町周辺で放鳥される。かつて日本有数の生息地だった地域で、動物園で飼育されたひなを野生復帰させる全国初の取り組み。関係者は「イヌワシと出合える町を未来に残したい」と意気込む。
野生復帰に向けたプロジェクトは、南三陸町など産学官民で構成する「南三陸地域イヌワシ生息環境再生プロジェクト協議会」が3年前から進めてきた。
ニホンイヌワシは翼を広げると2メートルにもなる大型の猛禽類で、山の生態系の頂点に君臨する。草地など開けた場所で獲物を狩るが、林業の衰退などで山の管理が行き届かなくなり激減。国内でわずか約500羽と推定され、絶滅が危惧されている。
南三陸町とその周辺では、かつて計4組のつがいが確認されたが、次々と姿を消し、定着は見られなくなっている。同協議会の鈴木卓也会長(54)は同町出身。「子どもの頃、ニホンイヌワシが悠々と飛ぶ姿を見て感激した」と振り返る。
























