街中で開いたミニコンサートで市民と交流する神戸市室内管弦楽団の団員らと、応援に訪れた世界的指揮者の山田和樹(中央)=5月11日、神戸市中央区浪花町(撮影・鈴木雅之)
街中で開いたミニコンサートで市民と交流する神戸市室内管弦楽団の団員らと、応援に訪れた世界的指揮者の山田和樹(中央)=5月11日、神戸市中央区浪花町(撮影・鈴木雅之)

 地元・尼崎の中学校で吹奏楽部に入り、フルート奏者になった赤星佳穗(26)は、神戸市室内管弦楽団の最年少楽団員だ。JR立花駅前で飲食店を営む両親のもとに生まれ、幼少期にはお店の机をたたいて音を奏でるような音楽好きだった。

 吹奏楽の強豪高を経て、相愛大では大学院まで進んだ。オーディションで憧れの楽団に入団した2年後に危機を迎えるとは思いもよらなかった。

 市の補助金打ち切り方針と、財団幹部からの「解散」の示唆に、少なからずショックを受けた楽団員たち。楽団を残したいと、街中でのミニコンサートなどを企画する「市民還元活動担当」や「署名活動担当」などを割り振って動き出すことにした。「SNS担当」に就いた赤星は今、楽団のインスタグラムで楽団員仲間へのインタビュアーを務める。