石川県七尾市の「能登島向田の火祭」で並んだ巨大な灯籠「キリコ」=2024年7月
 石川県七尾市の「能登島向田の火祭」で並んだ巨大な灯籠「キリコ」=2024年7月

 2024年の能登半島地震と豪雨で被災した石川県輪島市など6市町で、毎年7月から順次開催される風物詩「キリコ祭り」を巡り、26年は主要29件のうち19件が地震前と同規模で行われることが29日、各市町や実行委員会への取材で分かった。25年の17件から微増したが、人口流出で担い手不足に直面している。7月1日で地震発生から2年半。地震前より小規模での開催が9件、中止も1件あり、活気が戻るかどうかは見通せない。

 避難の長期化や移住で、6市町の人口は地震が起きた24年1月から1万6千人減った。灯籠「キリコ」を担ぐ若者の流出やインフラ復旧の遅れが、通常開催を阻む。地区外の参加者を受け入れるなど、伝統存続への取り組みも進められている。

 キリコ祭りは15年に「日本遺産」に選ばれた。灯籠は木製で大きいものだと高さ10メートルを超え、威勢のいいかけ声とともに町内を練り歩く。主要29件は、6市町と地元の観光協会が15年に選定した。

 25年は縮小が11件、中止は1件だった。