従業員の一定割合以上の障害者を雇うことを企業に義務付ける「法定雇用率」が7月1日に、2・5%から2・7%に引き上げられる。さらなる就労促進が目的だ。だが引き上げ前の基準でも達成している企業は半数に満たない。受け入れ環境の整備に課題が残っている。

 これまで従業員40人以上であれば1人以上の障害者を雇う必要があった。引き上げ後は37・5人以上(短時間労働者は原則0・5人で計算)につき1人となり、対象となる企業の幅が広がる。従業員100人超の企業が法定率を達成できない場合、不足1人につき月5万円の納付金を支払わなければならない。

 厚生労働省によると、2025年6月時点の障害者の雇用状況は70万人を超え、過去最多を更新した。一方で、法定率の達成企業は46%にとどまっていた。

 経済団体幹部は「障害者を雇用すれば、支援にあたる社員も必要になる。半分以上が達成できていないのに、基準を引き上げるのは疑問だ」と不満を漏らす。