岐阜県警音楽隊の男性ボーカルユニット「断絶」(岐阜県警提供)
 岐阜県警音楽隊の男性ボーカルユニット「断絶」(岐阜県警提供)

 歌の力で詐欺被害を防ぐことはできないだろうか-。そんな思いから、岐阜県警音楽隊から男性ボーカルユニット「断絶」が誕生した。ロマンス詐欺や「ニセ警察詐欺」の手口を歌詞に織り込んだ楽曲をイベントなどで披露。巧妙化する詐欺に、音楽という異色の盾で立ち向かう。

 「♪お金の話は疑って」。8月5日、岐阜県本巣市の市民文化ホールのステージに仮面を着けた20~40代の隊員4人が現れると、会場からどよめきが起きた。光沢のある赤色シャツに白地に金色の刺しゅうが輝く制服姿。昭和歌謡を思わせるメロディーに乗せて詐欺に警鐘を鳴らした。

 自らも地域の防犯ボランティアに取り組む高校3年大池史哉さん(17)は「歌だからこそメッセージが耳に残る。もっと広まってほしい」と話した。リーダーの若山大祐巡査部長は「詐欺について話し合うきっかけになれば」と先を見据える。

 プロデューサーを務める大森恒司楽長の「音楽隊にもできることがあるのでは」というひらめきから、昨年7月に結成した。