経済系出版社のダイヤモンド社が経済誌「週刊ダイヤモンド」の紙での発行を来年3月いっぱいで終了することが27日、分かった。同誌は4月から「完全デジタル雑誌」となる。同社首脳が明らかにした。

 紙の週刊ダイヤモンドは既に店頭売りをやめ、定期購読者向けに移行しているが、デジタル版が収益の柱になっていることから成長性を考慮し決断した。主要雑誌の完全な「脱紙」の経営判断は、新聞を含め紙を主体とするメディア界に一石を投じそうだ。

 週刊ダイヤモンドは、週刊東洋経済、日経ビジネスと並ぶ主要経済誌。1913年に月刊誌としてスタートし、110年を超える歴史がある。「ランキングのダイヤ」として定評があり、さまざまな分野について独自の評価項目で順位付けし一覧表で見せるなど、ビジネスマンの興味をそそる特集で存在感を高めた。

 近年はデジタル展開を急加速させ、編集もデジタル優先の体制に刷新。まずデジタル版に記事をアップし、紙の雑誌はそれを仕立て直す形に抜本的に変更した。雑誌の店頭売りは2025年4月で終了していた。