オープンAIのロゴ(ゲッティ=共同)
 オープンAIのロゴ(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】米新興企業オープンAIは8日、人工知能(AI)を使い未解決の数学の難問「ミレニアム懸賞問題」の一つを解決したと発表した。問題は「ナビエ・ストークスの方程式」に関するもの。90年近くにわたって未解決だったが約88時間で解答を出したといい、同社は「AI進化の新たな段階だ」と強調した。

 AI開発競争が激化する中、数学がAIの性能を試す舞台となっている。同社は問題解決に対する賞金を求める予定はないとしている。

 この方程式は、水や気体などの流体の動きを説明し、天気予報や航空機の設計、血流の解析などに利用される。流体の速度が無限大となって方程式が破綻するような「特異点」が存在するかどうかが未解決だった。

 同社は1日に検証に着手。約1万のAIエージェントを投入し、特定の条件下で特異点が存在することを突き止めた。開発中で未公開の最新モデルを使った。

 競合の米アンソロピック社員らがミレニアム懸賞問題を解決したとのうわさを耳にしたことが、着手のきっかけだったという。