カンボジア北部のタイとの国境にある世界遺産のヒンズー教寺院遺跡「プレアビヒア」の国境紛争による被害状況を、カンボジア当局が共同通信などに公開した。タイ軍の攻撃によって建造物は崩れ、砲撃の痕が生々しく壁に残り、当局者は早急な修復作業が必要だと強調した。両国関係は緊張が続き、昨年閉鎖された遺跡への観光客の訪問再開は見通しが立たない。
国連教育科学文化機関(ユネスコ)によると、遺跡は9~11世紀にアンコール王朝が建立したヒンズー教寺院で、国境地帯の断崖上に位置。建造物や参道が全長約800メートルにわたって続く。
カンボジア地雷対策センターの説明では、2025年に起きた2度の国境紛争でタイ軍のりゅう弾砲などによる攻撃で計560カ所以上が損傷した。10日に訪れると、砂岩でできた壁が崩れ、歴史的な碑文が脱落、レリーフが損傷していた。
遺跡を管理する「プレアビヒア国家機関」のコン・プティカー局長は「不発弾約200発や約2万5千の砲弾の破片を除去した」と説明した。























