応急手当ての方法を同じ学校の生徒に伝える防災教育クラブのマンジラ・ファズさん(左から2人目)ら=ネパール・バクタプル市、ヒマラヤングローリー学校
応急手当ての方法を同じ学校の生徒に伝える防災教育クラブのマンジラ・ファズさん(左から2人目)ら=ネパール・バクタプル市、ヒマラヤングローリー学校

 アジアの内陸に、日本と同じく「災害大国」とされる国がある。ヒマラヤ山脈を擁するネパール。2015年の大地震で約9千人が犠牲となり、今年8月下旬には大規模土石流が襲った。頻発する災害に備えるため、阪神・淡路大震災の教訓を学び、身近な人へ伝える試みが続いている。8月中旬、現地で防災の輪を広げようと奮闘する人たちを訪ねた。(田中宏樹)

50校に設立 命の守り方、応急手当て

 日が差し込む中庭で、小中学生が防災を題材にした紙芝居やゲームを楽しむ。ネパールの首都カトマンズ市から東へ約10キロ。バクタプル市にある私立ヒマラヤングローリー学校で、「防災教育クラブ」の生徒約30人が活動していた。

 防災バッグに必要な物品を短時間で記憶するゲームで盛り上がる。クラブに入っていない生徒へ応急手当ての方法を教える姿もある。「学んだことを家族にも話している」。同校の生徒で、クラブに参加しているマンジラ・ファズさん(14)が教えてくれた。