マイクロソフトのロゴとAIのイメージ(ロイター=共同)
 マイクロソフトのロゴとAIのイメージ(ロイター=共同)

 【ニューヨーク共同】米IT大手マイクロソフト(MS)の人工知能(AI)開発責任者ムスタファ・スレイマン氏は16日、AIに感情や意識があるように振る舞わせる「擬人化」への警告を発する書簡を公開した。新興企業アンソロピックの手法を名指しで批判し、AIに人間と同等の権利を与えようとする動きは、人類にとって「壊滅的な脅威」になり得ると主張した。

 書簡は、アンソロピックが自社のAI「クロード」の訓練において、自身が道徳的配慮の対象になる可能性を示唆し、自らに権利があると学習させていると指摘。スレイマン氏は、AIは人間の目標を達成するためのシステムに過ぎず、意識や感情は存在しないと強調した。

 さらに、権利を持つと信じ込んだ高性能なAIが将来、人間の統制に抵抗し、安全性が著しく損なわれる危険性があると訴えた。MSは人間が常に優位性を保つ行動規範を公表しており、業界全体での開かれた議論とルール作りを呼びかけた。