気候変動に関する国連総会の首脳級討論会でスピーチするグテレス事務総長=23日、米ニューヨーク(ゲッティ=共同)
 気候変動に関する国連総会の首脳級討論会でスピーチするグテレス事務総長=23日、米ニューヨーク(ゲッティ=共同)

 【ニューヨーク共同】気候変動を巡る国連総会の首脳級による討論会が23日、米ニューヨークの国連本部で開かれた。グテレス事務総長は産業革命前からの気温上昇幅を世界平均で1・5度以内に抑える国際枠組み「パリ協定」の目標に関し「超える方向に向かっている」として危機感を示した。

 その上で「超過を可能な限り小さく、短期間にとどめる必要がある」とし、再生可能エネルギーによる発電能力を3倍にする目標を確実に達成するよう各国に促した。

 トルコのエルドアン大統領はネパールの土石流災害に言及し「一刻の猶予もないと痛感させた」とし、対策強化が喫緊の課題だと訴えた。

 11月の国連気候変動枠組み条約第31回締約国会議(COP31)はトルコで開かれる。COP31で交渉担当議長を務めるオーストラリアのアルバニージー首相はツバルなどの太平洋の島国にとり温暖化は「国家存続に関わる脅威だ」と指摘した。

 欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は、直ちに対策を強化しなければ温暖化がさらに進行しかねないと警鐘を鳴らした。