映画「モネ 時の海を渡った絵」主演の林遣都さん(©2027 TOEI)
映画「モネ 時の海を渡った絵」主演の林遣都さん(©2027 TOEI)

 川崎重工業(神戸市中央区)が今年、創立130周年を記念する映画を製作した。川崎造船所(現川崎重工)と神戸新聞社の初代社長だった実業家、松方幸次郎が収集し、国立西洋美術館(東京都)の礎となった「松方コレクション」の誕生から現代にいたる物語「モネ 時の海を渡った絵」。神戸拠点の映像制作会社と東映がタッグを組んだ。

 2016年、パリ・ルーブル美術館の倉庫で発見されたのが、印象派を代表するクロード・モネの連作「睡蓮(すいれん)」の1枚。画家から松方が譲り受けたものと判明し、現在は国立西洋美術館で展示されているその絵の秘密と、かかわった人々の100年を描く。

 監督はNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(21年)や、阪神・淡路大震災の年に生まれた女性の心の葛藤と成長を描く映画「港に灯がともる」(25年)の安達もじりさん。

 物語は16年から始まる。林遣都さん演じる造船所勤務の主人公は、会社の先輩から受け取った1枚の写真を手がかりにモネの絵画にまつわる秘密をたどることになる。彼と心を通わせていくヒロインを上白石萌音さんが担う。

 映画は26年3月末~6月、主に神戸で撮影し、27年10月15日に全国公開する。(片岡達美)