被災者のストレス反応を巡る研究結果(イメージ)
 被災者のストレス反応を巡る研究結果(イメージ)

 東日本大震災で家屋に大きな被害を受けた住民を長期間追跡したところ、発災から15年目も7人に1人程度に当たる14・7%が心的外傷後ストレス反応(PTSR)を抱えていたとの研究結果を、東北大のチームが4日までに米医学誌に発表した。発災1~2年目に症状が悪化すると、15年目も症状が持続するリスクが5倍ほどに高まることも判明。「初期のケアと長期の見守りが重要だ」と指摘している。

 チームは、宮城県七ケ浜町で、震災により大規模半壊以上の家屋被害認定を受けた20歳以上の2560人を追跡調査。このうち症状の変化が比較可能な1291人分のデータを用い、ストレス反応の推移を分析した。

 その結果、被災住民の14・7%が発災15年目の2025年4月時点でもPTSRを抱えていることが判明。症状の悪化が起きるのは発生1~2年目が最も多く、この時期に症状が悪化したグループは他のグループに比べ、15年目もPTSRが持続するリスクが5・3倍ほどに上昇していた。