送検される亀谷直人容疑者=2日午前9時26分、神戸市中央区橘通1
送検される亀谷直人容疑者=2日午前9時26分、神戸市中央区橘通1

 神戸市中央区と兵庫区で50代の男性2人が死傷した連続発砲事件で、兵庫県警兵庫署は2日午前、重傷の男性に対する殺人未遂の疑いで逮捕した無職亀谷直人容疑者(79)=神戸市中央区=を送検した。

 送検容疑は9月30日午後1時25分ごろ、兵庫区荒田町3の民家敷地内に止めた乗用車内で、一緒に乗っていた男性(54)=同市東灘区=に拳銃を発射し、殺害しようとした疑い。

 約10分前には、約4・5キロ北東の中央区坂口通5の路上から「発砲音がして人が倒れている」と110番があった。会社経営赤田正行さん(58)=同市東灘区=が腹を撃たれており、搬送先の病院で死亡した。

 捜査関係者によると、3人は事件の発生時、一緒に車に乗っていた。赤田さんが助手席、亀谷容疑者が後部座席に座っており、男性が運転していた。

 県警は容疑者が中央区で赤田さんを撃った後、そのまま男性と2人で兵庫区の民家敷地内まで走行し、停車後に男性を撃ったとみている。

 容疑者は逮捕後の調べに「間違いない」と容疑を認めた。県警暴力団対策課は、赤田さんの銃撃についても関与を示唆したとしている。

 事件を巡っては、現場となった兵庫区の民家に住む建設会社の男性社長が取材に応じ、被害者と容疑者から土地購入を持ちかけられたが断っていた、と説明している。

 捜査関係者によると、亀谷容疑者は元暴力団組員で、指定暴力団山口組系の組織を率いていた。県警は現在のところ、暴力団同士の抗争の可能性は低いとみている。