熊本地震で被災した性的少数者のトランスジェンダー男性10人が9月末までに、支援団体に対して、ホルモン治療が困難になっているとの相談を寄せていたことが4日、分かった。地震による交通の遮断で通院ができなくなったことが主な要因だった。
福岡市の支援団体「GID Link(ジーアイディー・リンク)」は地震発生翌日の7月29日、LINEと電話による専用相談窓口を設置。5日後には、30代のトランス男性からラインで「交通が遮断されておりホルモン注射の予定日に病院へ行けない」と相談があり、オンライン診療や薬剤の宅配サービス情報を提供した。
同団体代表で、当事者でもある椎太信さん(55)は「ホルモン治療が途切れて月経が始まると、体が女性であることを突きつけられる。精神的苦痛が大きい」と話す。
当事者の曽方晴希さん(36)=熊本市在住=は2016年の熊本地震で車中泊を経験。ある日、家族から無料開放された温泉に誘われたが、行かなかった。「女湯にも男湯にも入れない。水浴びや体を拭くことしかできなかった」と振り返る。























