2018年に刑が執行されたオウム真理教松本智津夫元死刑囚=執行時(63)、教祖名麻原彰晃=の次女が、国に遺骨や遺髪の引き渡しを求めた訴訟で、上告受理を申し立てた国の主張内容が5日、判明した。遺骨が後継団体側に渡れば、資金獲得手段などに利用され「取り返しがつかないほど深刻な害悪が生じる恐れがある」と指摘。次女側が予定する遺骨の保管態勢に問題があり、二審は検討が不十分だとした。
遺骨を巡っては、別の訴訟で次女や四女らが帰属先を争い、21年7月に最高裁で次女と確定。だが保管する国側との引き渡しに向けた交渉が進まず、次女は22年、今回の訴訟を起こした。一、二審は引き渡しを認め、国が上告している。
国は26年4月15日付の理由書で、後継団体は地下鉄サリン事件などと同様の事件を引き起こしかねない危険性があると言及。次女側が、引き渡し後の遺骨などを一般的なホームセキュリティー契約がされた建物内の金庫で保管すると説明しているとし、「不測の事態の発生を未然防止する観点から十分な態勢とは言えない」とした。























