さいたま市の「真福寺貝塚」で出土した透かし彫りが施された耳飾り(さいたま市教育委員会提供)
 さいたま市の「真福寺貝塚」で出土した透かし彫りが施された耳飾り(さいたま市教育委員会提供)

 縄文時代後期から晩期の国指定史跡「真福寺貝塚」(さいたま市岩槻区)で、精巧な透かし彫りが施された土製の耳飾りが新たに発見された。さいたま市教育委員会は、群馬県桐生市や東京都調布市の遺跡で出土した耳飾りと同じ形状だとし「装飾が酷似しており、遠方の地域との交流があったことがうかがえる」としている。

 市教委によると、7月23日の発掘調査で今回の耳飾りが見つかった。直径は最大約8センチ、装着部分が約4センチ、厚さ約1ミリで、一部赤く塗られた痕跡が見つかった。環状や渦巻き状の立体的な装飾が施されている。約2900年前の縄文晩期のものと考えられる。

 こうした耳飾りは出自や、結婚の有無、出産歴などを表すとの見方もある。出土した場所は墓とみられ、埋葬された人が身に着けていた可能性があるとしている。

 同様の耳飾りが千網谷戸遺跡(桐生市)や下布田遺跡(調布市)から見つかっており、いずれも国の重要文化財に指定されている。