自治体の防災情報の配信を手がけるアルカディア(大阪府箕面市)への不正アクセス問題で、同社が被害をまとめた調書を大阪府警に提出していたことが4日、捜査関係者や同社への取材で分かった。府警は不正アクセス禁止法違反の疑いで捜査している。

 捜査関係者などによると、調書の提出は2日。府警は通信記録の解析などを進め、経緯を調べている。

 同社は10月11日、防災情報を住民らに一斉配信するサービスで不正アクセスを確認。サーバーの一部を停止し、自治体の防災メール配信ができなくなるなどの影響が出た。住民らのメールアドレスが約313万件漏えいした可能性がある。同社はこうした状況を調書にまとめた。

 同社の天白成一社長は10月23日、東京都内で記者会見し「企業としての社会的責任と信頼を損ねたことを深く反省している」と陳謝。不正アクセスは「総当たりの攻撃で人間業ではない」と述べ、人工知能(AI)を用いた可能性があるとの認識を示した。同社のシステムから不審なメールが約142万通配信されたことも明らかにした。