【ニューヨーク共同】不正アクセスで巨額の暗号資産(仮想通貨)を盗まれた取引大手バイナンスは3日、北朝鮮が関与したとされる攻撃の詳細を公表した。採用面接を装って社員に近づき、不正なソフトウエアをパソコンにダウンロードさせたり、人工知能(AI)ツールを悪用したりするなど巧妙な手口を組み合わせていた。攻撃は6月には始まっており、入念に進められたという。
エンジニアが6月、パソコンでソフト開発用のAIツールを導入しようとした際、ダウンロードした管理ソフトに不正プログラムが仕込まれていた。異常を検知したが、この社員や同僚の情報が攻撃者に知られた。
別のエンジニアは9月、本物の転職サイトを通じて架空の会社から採用を持ちかけられた。最高経営責任者(CEO)を名乗る人物との面接中に課題をダウンロードするように指示された。この課題に不正プログラムが組み込まれ、社内への侵入を許した。
面接担当者が個人的な写真を載せたSNSを共有して信頼を得ようとするなど、人の心理や行動につけ込む「ソーシャルエンジニアリング」と呼ばれる手法も駆使された。























