神戸市は、再整備が進むJR神戸駅前(神戸市中央区)について、2036年3月に全面リニューアルを完了させる計画を発表した。また、駅北側の高架沿いにある蒸気機関車(SL)「D51(デゴイチ)」前の車道を歩行者専用道路に変更し、30年3月に広場を完成させる方針を明らかにした。
神戸駅は、都心の一角として新開地や元町、ハーバーランドなどを結ぶ位置にあるが、駅前の活性化が長年の課題とされた。そうした中で、市は21年に再整備基本計画を策定。駅舎や近隣の湊川神社の風景を生かした空間の整備を検討した。
駅前には地下にタワー式や平面式の駐輪場を建設し、周辺の自転車を地下に収容。確保した空間に広場を整備し、湊川神社へと向かう一部の路面に神社への参道のような装いを施す。
駅西側には現在、地下街と地上をつなぐ吹き抜け部分に大屋根を設けているが、再整備では一新する。
市は詳細なデザイン図を公開し、吹き抜け部分をガラス窓で囲み、その上に新たな大屋根を設置すると説明。木材を使うことで「落ち着きがあり、温かみのある空間にする」という。建材費用高騰の中でコストを抑えるため、組み方を工夫し、直線の建材で曲線のある片流れ屋根を作り出す。
28年春には、元町方面に設ける地下駐輪場3カ所(計668台分)の運用開始を予定。大屋根は35年3月に完成する。久元喜造市長は「再整備完了までは時間を要するが、市民や来街者に親しんでもらえる空間にしたい」と話した。(篠原拓真)























