地球温暖化による災害や暑さの悪影響を抑えるための「適応策」の実施に開発途上国が必要な資金は、2035年に最大年4200億ドル(約66兆4千億円)に上るとの分析を国連環境計画(UNEP)が4日公表した。先進国からの支援は24年に推計300億ドル前後で、35年までに3倍にするとの国際目標を達成しても20~29%にしかならない見通しとなった。
今月9日からトルコで始まる国連気候変動枠組み条約第31回締約国会議(COP31)を前に、UNEPのアンダーセン事務局長は「各国は目標達成に向け取り組みを強化しなければならない」と訴え、温暖化の被害から生命や経済を守るために目標をもっと高くする必要があると強調した。
UNEPは各国が取りまとめた適応計画などを分析し、155の途上国が今後10年で必要とする適応資金を年3050億ドルと推計。年率3%のインフレを考慮すると年4200億ドルに上るとした。先進国から途上国への資金支援は24年に282億~317億ドルで、前年から10億ドルの伸びにとどまっている。























