営業を終える神戸阪急新館の東側ビル=2日、神戸市中央区(撮影・末永陽子)
営業を終える神戸阪急新館の東側ビル=2日、神戸市中央区(撮影・末永陽子)

 神戸阪急(神戸市中央区)で、生活雑貨店「ロフト」や「無印良品」などが入る新館のうち東側半分のビルが、2027年春ごろに営業を終了することが分かった。旧耐震基準で建設されてから半世紀がたっており、客や従業員の安全を確保するため。大規模再開発が進む神戸・三宮の中心部に立つ施設の活用が注目される。

 新館は、JR三ノ宮駅から見える本館棟と道路を隔てて南にあり、ビル2棟を一体的に使っている。営業を終えるのは1974年に完成した「ケイ・エスビル」側。店舗面積は7千平方メートルで、神戸阪急全体の約15%を占める。

 近年、国内で大規模地震が頻発していることなどを踏まえ、営業終了を決めた。現在、新館には飲食やファッション関連の店のほか、ロフトや無印良品も入っている。

 ケイ・エスビルが持つ店舗機能は、本館と営業を続ける西側の「S・ヨシマツビル」へまとめる。店舗の移設に伴い今後、本館とS・ヨシマツビルの一部区画で順次、休業や改装工事がある。

 神戸阪急は33年にそごう神戸店として開業した。阪神・淡路大震災で建物が半壊するなど大きな被害を受けた。阪急、阪神両百貨店を運営するエイチ・ツー・オーリテイリングが2017年、セブン&アイ・ホールディングスから事業を引き継ぎ、19年に屋号を神戸阪急へ変えた。23年秋に約80億円をかけた改装が終了。25年度の売上高は431億円、客数は1642万人だった。(長尾亮太)