◎今週の一推しイベント
【24日(土)】
▽「リサ・ラーソンの作り方 展」(~2月23日、立川市)
スウェーデンを代表する陶芸家、リサ・ラーソンさん(1931~2024年)。しましま模様の猫「マイキー」や、愛らしい表情のライオンなど、温かみのある作品で世界中に知られる。その創作の原点に触れられる展覧会が、立川の「PLAY!MUSEUM」で開かれている。
作品世界を体験できるワークショップを毎日開催。マイキーをかたどった紙に自由に模様を描く無料体験や、日本の窯元で作られた益子焼の「リサ猫」にマジックで絵付けができる予約制プログラム(有料、月金土日曜、定員制)など、四つのコースを用意した。広々とした空間で誰もが“作り手”として表現を楽しめる内容だ。
アーティストとして制作した「一点物の陶器」を展示する機会はこれまでも多かったが、この展覧会ではリサさん愛用の道具や貴重なスケッチを公開し、生活に溶け込む「大量生産のプロダクト」のデザインや工房での生産過程を紹介している。
「ここでは作品をモチーフにした紙や陶器を相手に自由に手を動かしてもらい、彼女の生み出したキャラクターが暮らしにどんな幸せを運んでくれるのかを知ってほしい」と、展覧会プロデューサーの草刈大介さんは話す。
20年近くリサさんを撮り続けた写真家・木寺紀雄さんによる自宅やアトリエでの写真からは、創作が生活の一部だった様子が伝わる。木寺さんは「仕事以外の日常生活を楽しみ、その喜びが創造につながっていた。自分と他者の自由をなにより尊重しており、生きる上での真の豊かさを教えてくれた」と振り返る。
アトリエで粘土を練る映像など、世界的陶芸家の素顔に触れながら、自由な創造の喜びを“自分の手”で感じられるだろう。
○そのほかのお薦めイベント
【24日(土)】
▽「国内外シェフによるバレンタインイベント」(~2月1日、中央区、事前予約制)
国内外のトップパティシエがチョコレートを使ったスイーツを目の前で仕上げるバレンタインイベント「アムール デセール サロン」を、日本橋高島屋で体験できる。著名シェフら7人が期間中に交代で実演、出来たてのデザートをその場で提供する。
29、30日にはフランスのパティシエ、セバスチャン・ブイエさんが登場。赤いりんごを模したバニラムースにボンボンショコラを添えた、鮮やかな“りんご尽くし”の一皿を披露する。シェフの浅井拓也さんは、カカオの魅力を引き出した一品を振る舞う(27~29日)。
▽「タペストリー&カーペット」(~3月3日、渋谷区)
18~20世紀に制作された東西のタペストリーやカーペットなど多彩な織物を、代々木の文化学園服飾博物館で紹介している。同館コレクションから約50点を厳選。織物を通して世界の住文化をひもとき、暮らしの変遷や豊かさを伝える。
展示の柱の一つは、遊牧民研究家として活躍した松島きよえさんのコレクションだ。松島さんはパキスタン、トルコ、イランなどへ赴き、過酷な自然環境と共生する遊牧民と寝食を共にし、研究と収集を重ねた。
学芸員の金井光代さんは「カーペットやラグは、色鮮やかな装飾品というだけでなく、移動を繰り返す遊牧民の暮らしでは、床や壁でもあった。家族を守るための生活必需品としての力強さを備えている」と語る。
一方、西洋の織物を象徴するのが、19世紀後半の英国で「アーツ・アンド・クラフツ運動」を主導したウィリアム・モリスによる作品。モリス商会が制作した緻密な草花模様の壁布やカーテンには、産業革命後に手仕事の尊さを生活に取り戻そうとした“美意識”がうかがえる。
日本のインテリア市場でも、パキスタンやトルコなどのラグや、モリスのカーテンは人気だ。「織物の内側に込められた、家族の幸福を思う心を会場で知ってもらい、生活を慈しむきっかけにしてもらえればうれしい」と金井さん。馬の模様を施した日本の着物やアジアの装飾品を集めた「馬をめぐる布」展を同時開催。
【25日(日)】
▽「ハートに火をつけろ!土地収奪・環境破壊への抵抗と連帯するインドネシアのアーティストたち」(14時、新宿区、事前予約制)
急速な経済成長を続けるインドネシアで頻発する土地収奪や環境破壊に対し、アートの力で抵抗を続ける人々に焦点を当てたレクチャーが、新宿の四谷地域センターで開催される。主催はアジア女性資料センター。
講師を務めるのは、現地の文化運動を長年記録してきた徳永理彩さん。採掘や開発の現場で、ミュージシャンやアーティストがどのようにコミュニティーと連帯し、異議申し立ての視覚表現を生み出しているかを解説する。また、環境問題をジェンダーや政治構造から分析する「フェミニスト・ポリティカル・エコロジー」の視点を用い、抑圧にあらがう創造的な運動の可能性を探る。
会場では現地産のコーヒーや手工芸品の販売も。後日アーカイブ配信を予定している。























