文化庁がリストアップした642の戦争遺跡のうち約3割が原形をとどめていなかった。遺跡は「物言わぬ証言者」とも呼ばれるが、安全性や経済性の観点から全ての保存は困難だ。専門家は「残せないものについては調査や議論を尽くす過程が継承になる」と指摘。戦後80年近い時を経て、市民団体と戦争体験者が遺跡を見つけ出した例もある。実態や分布の全容把握が急務だ。
文化庁がリストアップした642の戦争遺跡のうち約3割が原形をとどめていなかった。遺跡は「物言わぬ証言者」とも呼ばれるが、安全性や経済性の観点から全ての保存は困難だ。専門家は「残せないものについては調査や議論を尽くす過程が継承になる」と指摘。戦後80年近い時を経て、市民団体と戦争体験者が遺跡を見つけ出した例もある。実態や分布の全容把握が急務だ。