本を買えない郷里の子どもたちのために-。蔵書２万冊以上の図書室や劇場を備える福井県おおい町の文化施設「若州（じゃくしゅう）一滴文庫」が今年、開館から４０年を迎える。同町で生まれ、貧しい少年時代を送った直木賞作家の故水上勉（みずかみ・つとむ）氏（１９１９～２００４年）が私財を投じて建てた。学芸員は「子どもたちが社会に出た時、胸張って自慢できる場所にしたい」と決意を新たにする。（共同通信＝島田早紀）
本を買えない郷里の子どものために 故水上勉氏建設の文庫、福井・おおい町
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