セブン&アイ買収の構図
 セブン&アイ買収の構図

 セブン&アイ・ホールディングスの社長が9年ぶりに交代する。カナダの同業からの買収提案を避けるための対抗策が不発に終わる中、業績の立て直しに頓挫した井阪隆一社長は退場。競合他社のトップも務めた外国人をかじ取り役とする異例の抜てきで、経営体制を刷新する。ただ同時に打ち出した子会社の新規株式公開(IPO)などの株主還元策からは成長への道筋は見えず、多難な船出となる。