セブン&アイは25年度に低価格PB「セブン・ザ・プライス」の商品数を3割増やす(3月、都内の店舗)

セブン&アイは25年度に低価格PB「セブン・ザ・プライス」の商品数を3割増やす(3月、都内の店舗)

 セブン&アイ・ホールディングス(HD)は16日、2025年度にプライベートブランド(PB)「セブンプレミアム」の品ぞろえを拡充すると発表した。節約向けに低価格帯「セブン・ザ・プライス」を3割、日常のご褒美需要を狙う高価格帯「ゴールド」を2割増やす。イトーヨーカドーを大量に閉じているが、25年度はPB売上高で前年度比3%増の過去最高を目指す。

■25年のメーカー値上げ2万品

 「今年はPB商品が改めて見直される機運が高まっている」

 セブン&アイHDのグループ商品戦略本部長、北村成司氏は25年の個人消費をこう分析する。帝国データバンクによると、25年の主要食品メーカーの値上げ品目数は24年と比べて最大で約6割増えて、およそ2万品目になる見通しだ。物価高は続いており、原料の大量調達などで割安に売るPB商品への関心がさらに高まるとみている。