タイのタクシン元首相(76)が強い影響力を持つ与党「タイ貢献党」が5日、下院で首相指名選挙に敗れた。長年、政界の主翼を担ってきたタクシン氏は復権から2年、次女の失職や支持層の離反が重なり、満身創痍で窮地に追い込まれた。既に空路で出国しており、国外逃亡との観測も広がる。タクシン派の敗北を専門家はタイ政治の「転換期」と位置付ける。