寒風の吹き込む夜の港に、途切れない人波が進む。彼らが目指すのは、神戸ルミナリエの会場だ。厳かな光を望む沿道で、ポスター掲示板の衆院選候補者たちが人々にほほえみかける。
阪神・淡路大震災の犠牲者を悼む光の行事は、街の記憶をつなぎ、復興を後押ししてきた。会期が衆院選と重なるのは、12月開催だった2014年以来だ。
防災、減災、復興支援…。いずれも各党の政権公約には並ぶものの、今回は減税や収入増などの景気対策ですら十分な争点とならない中、議論はどこか埋もれがちに見える。
鎮魂と希望の祈りを込めて、ルミナリエの瞬きが神戸の夜を照らす。投開票日の8日に閉幕する。(吉田敦史)






















