新たな再審制度のイメージ
 新たな再審制度のイメージ

 法制審議会部会で法務省が、再審手続きでの証拠開示制度の論点をまとめた資料を示した。現行法に関連規定はなく、開示は裁判官の裁量次第。最初の請求から43年を経て無罪が確定した袴田巌さん(89)の審理でも長期化の一因とされた。ただ今回の内容では現在の実務より後退し「改悪」につながるとの批判も。法務省に対する一部与党議員の不信感も根強く、取りまとめに向けた駆け引きの激化は必至だ。