神戸港の新港第2突堤(神戸市中央区)に昨春、新設された「ジーライオンアリーナ神戸」が開業1年を迎えた。周辺の緑地を含むエリア「TOTTEI(トッテイ)」の来場者は1年間で150万人に上る。イベント開催時には多くの人でにぎわい、神戸の新たな観光拠点として定着したのは喜ばしい。
アリーナは7階建てで、収容人数は最大1万人となる。バスケットボールBリーグ2部(B2)所属の神戸ストークスが本拠地とするほか、音楽イベントや国際会議などにも対応できる「民設民営」の施設だ。
ストークスの今季の平均入場者数は前半戦終了時点で6千人を超え、昨季の2倍以上となっている。B2(14チーム)で最多の動員力を誇り、1部を含めても上位に位置する。新アリーナ効果はてきめんである。
チームも開幕から連勝を重ね、勝率9割の快進撃で5季ぶりに西地区を制した。各地区の上位8チームで争われるプレーオフは5月から始まり、9季ぶりのB2優勝に期待が膨らむ。選手の強化とともに、観客増加や注目度の高まりがチームを後押ししている。
一方、Bリーグのホームゲームは年間30試合程度で、アリーナの安定的な運営には空いた日をどう活用し、収益を確保するかが課題だ。コンサート会場としても人気の館内は巨大ビジョンや最新の音響設備が整う。バレーボールSVリーグのオールスター戦や大相撲春巡業「神戸場所」も好評を博した。エンタメ性を追求する演出で「観(み)る」楽しみを味わえるのが強みであり、稼働率を上げる鍵となる。
運営会社は2年目の来場者目標を170万人とする。イベント誘致競争は過熱する可能性もあり、興行主から「選ばれる施設」になるには魅力をアピールしなければならない。都心・三宮から徒歩20分程度とやや距離があり、シャトルバスなどアクセスの充実も求められる。
神戸のウオーターフロントは近年、複合商業施設などが相次ぎ開業し、人気を集めている。アリーナの集客を増やし経済効果を広範囲に波及させるには、周辺施設との回遊性を高め、地域や自治体、企業との連携をさらに深めていく必要がある。
























