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尼崎JR脱線事故

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尼崎JR脱線事故現場を訪れた(手前右から)遺族の藤崎光子さん、セウォル号沈没事故遺族の李南錫さん、崔順花さん=6日午後、尼崎市久々知
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尼崎JR脱線事故現場を訪れた(手前右から)遺族の藤崎光子さん、セウォル号沈没事故遺族の李南錫さん、崔順花さん=6日午後、尼崎市久々知

 韓国の旅客船セウォル号沈没事故で長男を亡くした遺族夫妻が6日、尼崎JR脱線事故の遺族らと初めて対面し、兵庫県尼崎市久々知の事故現場をともに訪れた。原因究明や加害企業の責任追及について意見交換し、安全の実現へ思いを共有した。

 修学旅行でセウォル号に乗り犠牲になった高校2年の李昌鉉さん=当時(16)=の父李南錫さん(49)と、母崔順花さん(49)。日本で起きた大事故の犠牲者遺族、支援者らの活動を学ぶため3日に来日した。東京では福島第1原発事故の関係者らと面会し、6日に尼崎入りした。

 脱線事故で妻と妹を失い、事故の原因究明に取り組んできた浅野弥三一さん(72)=宝塚市=と面談。長女を亡くした藤崎光子さん(75)=大阪市城東区=と事故現場で献花し黙とうをささげた。

 その後、両事故の遺族らは尼崎市内で意見交換。李さんは「事故現場に今も献花が絶えず感銘を受けた。風化防止が安全な国への一歩だと認識した」。崔さんは「原因究明に遺族の積極的な働きかけが必要と感じた。息子の死を無駄にせず、来年から始まる事故原因の調査に被害者の声を届けたい」と話した。

 夫婦は7日に神戸市中央区の「人と防災未来センター」を訪れ、8日に帰国する予定。(金 旻革)

2014/12/6
 

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