神戸で起業したベトナム人女性、レファン・バオカンさんから便りが届いた。私が書いた映画の紹介記事に共感してくれたのだという。明治から大正期の教育者を描いた映画だった。
留学生として来日したバオカンさんは、日本の健康食品をベトナムに輸出する会社を立ち上げた。最近は故郷の味を再現したレトルトのビーフシチューを開発。食を通した日越文化交流を目指しているそうだ。
試食させてもらったシチューは、あっさりとした中に牛のコクがあり、レモングラスなどハーブもきいていた。
シチューは手間がかかるので、ベトナム料理の定番、鶏のフォーで交流のお誘いに応えることにした。鶏胸肉ともも肉を、ひたひたの水にスープの素1個を入れてゆで、取り出す。米の麺、フォーをゆでて器に盛り、塩こしょうで味を調えたスープをかける。
鶏肉は細くちぎり、紫タマネギ、長ネギ、バジルとフライドオニオンをふりかけたら完成。レモンを絞って召し上がれ。ベトナム料理を介した交流ができて、うれしい限りだ。(か)