ヤマモトマサアキ・画
ヤマモトマサアキ・画

  第二章 似た者同士(六十五)

 近年、戦場での鉄砲の浸透ぶりには凄まじいものがある。そして浦江城に拠る阿波三好衆も、間違いなく大量の鉄砲を揃えているだろう。ほぼ遮蔽物の無い平地なら、寄せて来る敵を一斉に掃射できるからだ。