ヤマモトマサアキ・画
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  第三章 行き違う人々(二十)

「信長は、じゅこういん(三好長慶)様のように、わしを懐刀として使おうという気はさらさらなく、左京大夫(義継)殿のように頼りにしようとする気もほぼない。信長の前では、わしもまた単なる『使用人』に過ぎぬ」