百貨店ではインバウンド(訪日外国人)消費が一巡した反動が出ているなか、近鉄百貨店の売り上げが好調だ。8月の全店売上高は3カ月連続のプラスとなった。大阪・関西万博の会場内に公式グッズストアを出店しており、6~7月は本店の苦戦を補ったほか、8月は増収に大きく寄与した。独自企画商品を多くそろえた点も奏功し、閉幕後も本店で公式ストアの営業を継続する。
近鉄百貨店は公式ストアについて「ゴールデンウイーク(GW)明けから来店客が増え、高水準の状況が続いている。ぬいぐるみやフィギュア、菓子が人気」と話す。売り上げ好調を受けて、7月以降に万博公式キャラクター「ミャクミャク」とサンリオのキャラがコラボした缶バッジやキーホルダー、ミャクミャクのカチューシャなどを新たに投入した。