(1月8日公開の日経電子版から転載)

 アシックスの2025年は米ナイキや独アディダスといった海外の「巨人」の背中を捉えた1年だった。「選択と集中」を進めるアシックスに対する市場の評価は高く、25年8月には株式時価総額が初めて3兆円を突破した。ただ、株価は高値警戒感から年末にかけて伸び悩んだ。上値を追うには需要予測の精度を上げ、経営効率をもう一段高める必要がある。

 米調査会社サカーナによると、アシックスの日米欧地域のランニングシューズの販売シェア(25年9月末時点、廉価品のぞく)は17.4%と、ライバルのナイキやアディダスを上回り、アシックスとしては初の首位に立った。

 広田康人会長兼最高経営責任者(CEO)は1月3日、日本経済新聞の取材に「選択と集中を進めブランド力を高めた成果が出た」と述べ、25年を「巨人の背中が見えて挑戦権を得た年」とした。アシックスとナイキは直近の株式時価総額で4倍超の開きがあるものの、一部の経営指標はライバルを逆転した。