
入試まであと1年。今回のコラムでは、来年受験を迎える中学2年生、そして中学1年生に向けて、「行きたい高校に進学するために今から押さえておきたいポイント」をお伝えします。
入試の仕組みや今後の流れを正しく理解し、これからの進路選択にぜひ役立ててください。
◆「内申点:当日点」の配分は1:1。まずは入試の仕組みを知ろう!
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」。
志望校合格への第一歩は、入試制度を正しく知ることです。
兵庫県公立高等学校入学者選抜要綱をもとに整理すると、一般入試の得点制度は次の表のようになります。

このうち、判定資料Bは参考資料であり、合否を決定する主な材料ではありません。重要となるのは、判定資料AとCです。
判定資料Aは、内申点に基づく点数のことで、中学3年生の通知表の評定をもとに算出され、
・「国語・社会・数学・理科・外国語」の5教科の評定合計×4
・「音楽・美術・保健体育・技術・家庭」の4教科の評定合計×7.5
で計算され、満点は250点となります。
一方、判定資料Cは入試当日の学力検査の得点で、5教科合計を0.5倍し、こちらも満点は250点です。
つまり、兵庫県の公立高校入試は「内申点:当日点=1:1」という配分になっています。
ただし、通知表で満点(オール5)を取る生徒は一定数いる一方、当日の試験で満点を取る生徒はほとんどいません。そのため、実質的には内申点の比重が高いことが、兵庫県入試の大きな特徴と言えます。
ここで大切なのは、内申点に使われるのは「中学3年生の成績」であるという点です。
中学1・2年の成績が思うようでなかった人も、3年生での努力次第で十分に巻き返すことが可能です。これからの通知表アップに、ぜひ全力を注いでください。
なお、私立高校や高専は学校ごとに評価基準が異なります。私立高校については中学校の進路指導に沿えば問題ありませんが、高専志望の人は必ず各校のホームページなどで確認しておきましょう。
私立高校や高専は、その学校に応じた比率があります。私立高校については各中学校と連携がとれているようなので、中学校の進路指導に沿えば大丈夫です。高専を志望する人はホームページ等で必ず確認をしておきましょう。
◆行事も部活も受験も大事!年間計画を立てて勉強量をコントロールしよう。

これからの1年は、修学旅行や部活動、体育祭、文化祭など、中学校生活最後となる大きな行事が続きます。どれも全力で取り組み、思い出にしてほしいものです。
一方で、行事を理由に勉強が後回しになってしまう生徒が毎年います。
学校では行事に集中しつつ、家では冷静に進路を見据え、少しずつ勉強時間を増やしていく。この切り替えができるかどうかで、1年後の結果は大きく変わります。
自分の学校行事の予定を把握し、勉強量の強弱を考えた年間計画を立てましょう。
高校入試もまた、中学校生活で最初で最後の「一大イベント」であり、将来を左右する大切な分岐点です。
誰かに言われて仕方なく取り組むのではなく、「自分の人生のための受験勉強」にしてほしいと思います。
◆苦手な教科は基礎から徹底的に復習を

英語や数学が苦手な人は、できるだけ早く中学1年生の内容から復習を始めましょう。数学は場合によっては、小学5年生の割合や分数までさかのぼる必要があります。
この2教科は、土台ができていなければ得点が伸びません。
実は私自身、英語が苦手で、中学3年の1月から中学1年生の復習を始めました。そのとき、“This is a pen.”の「a」が抜けたまま覚えていたことに気づき、大きな衝撃を受けました。そこから必死に勉強し、今では英語を教える立場になっています。
理科・社会は単元ごとに得意不得意が分かれやすい教科です。人はつい、得意な分野ばかり勉強して「やった気」になりがちですが、それでは成績は伸びません。
できる単元・できない単元を書き出し、苦手な部分を基礎からやり直しましょう。自力で難しい場合は、塾などを上手に活用するのも一つの方法です。
◆兵庫統一模試でペースをつかもう
最後に、成績管理のためにも模擬試験を定期的に受けることをおすすめします。
兵庫統一模試は、元高校教員が問題監修に携わっており、兵庫県の入試傾向に最も近い内容となっています。
判定の精度が高いだけでなく、設問ごとの正答率から自分の得意・苦手が明確になります。力が順調についているかを確認する「ペースメーカー」として、模試をぜひ活用してください。
<執筆者>株式会社創造学園常務取締役・手嶋孝紀
兵庫県を中心に100教室以上を展開する株式会社創造学園の総合進学塾エディック・創造学園にて教室責任者、学区責任者、研修、教務など、あらゆる部署を歴任し、教育現場から経営まで幅広い経験を積む。現在は常務取締役として教務のみならず会社全体を統括しながらも、「教務のトップである限り現場を離れない」という信念を貫いている。どれほど多忙でも教壇に立ち、生徒と共に学ぶ姿勢を崩さない。その現場での気づきが、新しい教材や指導法の開発へとつながり、創造学園全体の教育力向上を牽引している。























