キトンブルーの瞳が愛らしいシンちゃん(画像提供:バニラさん)
キトンブルーの瞳が愛らしいシンちゃん(画像提供:バニラさん)

元保護猫の男の子「シン」ちゃんと、X(旧Twitter)ユーザー・バニラさん(@9qh3eaR4d9Zz8oN)との出会いは、命の誕生に立ち会うという貴重な瞬間から始まりました。

■命の誕生とシンちゃんとのご縁

シンちゃんは、野良のサビ猫ママが、飼い主さんの家の庭で生んだ子でした。ある日を境に、お腹の大きなサビ猫さんがごはんを食べに来るようになり、お産ができるように箱を用意してあげたところ、2016年5月、嵐の朝に誕生したのです。

「早朝、様子を見に行くと、すでにお産が始まっていてそっと見守っていたところ、子猫が3匹生まれたのです。猫のお産に立ち会うことはもうないと思うので、貴重な経験をしました」

母猫から白と黒の子猫が生まれたことに驚いた飼い主さんは、嵐の中で誕生したことにちなんで「アン」「ラン」「シン」と名付けました。性別は、2匹の女の子と1匹の男の子。ところが、母猫はある日突然姿を消してしまいました。

「近所を探し回りましたが見つからず……。その間にも子猫たちは順調に成長し、家族の知人が2匹の女の子をお迎えしてくれることになりました。そして、シンちゃんは我が家でお迎えすることになったのです。生まれた瞬間を見ているため、とてもご縁を感じました」

■大らかで優しい食いしん坊

シンちゃんは、飼い主さんにとても慣れていたため、家での生活に戸惑うことはなかったといいます。

「堂々とした様子でした(笑)。とてもおおらかで優しく、何をされても動じず、されるがままで怒りません。ただし、食べ物に対しては違います(笑)」

とにかく食いしん坊なシンちゃん。ごはんの時間になると、お皿の前でゴロンと寝そべり、『おなかが空いてたまりません!』と全力でアピールするそうです。

「まるで空腹で行き倒れたようなリアクションを披露します。たまに、勢いあまってほかの同居猫のごはんを奪おうとすることもあるほどです」

■これからも楽しい日々を

8歳になった今も、シンちゃんは元気いっぱい。食いしん坊ぶりも健在で、家族みんなを楽しい気持ちにさせてくれる存在です。

「そろそろ健康面のことを考えなくてはいけないお年頃なので、勉強をしてできることをしてあげたいと思っています。このまま一緒に楽しく暮らしていきたいです」

生まれた瞬間から見守ってきたシンちゃんは、まさに家族の一員。これからも穏やかで幸せな日々が続いていくことでしょう。

(まいどなニュース特約・梨木 香奈)